写真・文 増田戻樹

「オコジョ」という動物を知っていますか。

イタチのなかまで、てのひらにのるほどの小さな動物です。季節によって、からだの色がかわります。夏は背が茶色で、おなかは白、冬になると全身が白くなります。でも、しっぽの先だけは夏も冬も黒いまま。山やまにかこまれた、岩がごろごろした場所にすんでいます。
小さい動物だけれど、肉食で、ねずみや昆虫を食べるそうです。

どこかの動物園で見ることができるのかしらと思って調べてみましたが、現在はどこの動物園でも飼育されていないようです。
この本をかいたカメラマンは、オコジョに会いたくて、何年も山にのぼり続け、オコジョの写真をとりました。けわしい山をかけまわり、小さくてもたくましく生きぬいていくオコジョの姿を知ることができる本です。
いつか、ほんものを見てみたいなあ…